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体外衝撃波治療

体外衝撃波治療について

 体外衝撃波治療は、運動器に対する治療の一つとして様々な疾患に幅広く応用されるようになってきております。物理学的エネルギーを組織にあてることによって組織変容を誘導し生体の修復を促進させることが期待できる治療法です。本邦では難治性足底腱膜炎に対する保険診療が可能となっておりますが、国際衝撃波治療学会で推奨される適応疾患は足底腱膜炎以外の難治性腱症・腱付着部症全般、疲労骨折、骨壊死、離断性骨軟骨炎、創傷遷延治癒、皮膚潰瘍といった運動器の多岐に渡っております。スポーツ医療の分野では、除痛効果や組織修復促進効果に加え、筋・筋膜の滑走性や柔軟性改善など、コンディショニングでの活用が期待されております。

 当院でも、難治性足底腱膜炎や腱付着部症、疲労骨折、肘関節や膝関節のスポーツ障害の患者さんからのご相談も多く頂き、従来の治療法ではなかなか症状の改善が難しいケースも御座いました。今後の新しい治療法の選択肢として、集束型体外衝撃波治療機を導入致します。当院で導入するものは集束型体外衝撃波であり、拡散型に比べ100倍程度のエネルギーで深部組織の治療に優れております。治療への意欲、興味のある患者様はお気軽にスタッフにお申し付けください。

体外衝撃波治療

集束型体外衝撃波治療(Focused shock wave therapy : FSWT)

  • 近年、運動器疾患に対する物理療法として注目を集めている
  • 細胞からのmechanotransduction(生化学的応答)を引き出し、組織変容を誘導
  • 生体の組織修復を促進させる新しい治療法
  • 日本では難治性足底腱膜炎のみ保険診療の適応
  • 国際衝撃波治療学会(ISMST)では運動器疾患の多くが適応疾患とされる
  • 即時的な除痛効果と、長期的な組織修復効果が確認されている

拡散型・集束型に関して

拡散型圧力派

  • 圧力:0.1-1MPa
  • 皮下0mm~20mm
  • 表皮組織の治療
  • 筋肉、筋膜、腱
  • 消炎鎮痛
    35点
拡散型圧力派
集束型体外衝撃派

集束型体外衝撃派

  • 圧力:10-100MPa
  • 皮下0mm~65mm
  • 深層組織の治療対応
  • 筋肉、筋膜、腱、骨病変、石灰化
  • 難治性足底腱膜炎
    5000点

当院の治療器は集束型です

適応症例

国際衝撃波学会での推奨された症例

1.1慢性腱障害

慢性腱障害

1.2骨病変

  • 骨癒合不全(偽関節)
  • 疲労骨折
  • 軟骨欠損を伴わない離断性骨軟骨炎

1.3皮膚疾患

  • 褥瘡
  • やけど

治療効果

鎮痛効果

鎮痛効果
  • 痛みに関与する伝達物質である(Substance P、CGRP)を離散させる
  • 自由神経終末を破壊

組織修復効果

組織修復効果
  • 疾患組織に物理的な刺激を与え、血流を改善し、組織再生に必要な栄養を届ける

体外衝撃波の治療の流れ

ステップ1

初診の患者様は診察、検査を行います。

ステップ2

主治医が病態を把握し体外衝撃波治療が効果的判断される際には治療の説明を行います。

ステップ3

治療に関する同意書を頂き治療を開始致します。

ステップ4

1回の施術で約2000発の衝撃波を照射

ステップ5

一般的には1週間おきに施術を行います。
3回程度繰り返し照射することで効果が確認出来ます。

当院の体外衝撃波治療は完全予約制です

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